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Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

2010年4月23日金曜日

ミュシャとゴーギャン

今回展示してあるミュシャの写真で一番反応がある写真が、ゴーギャンが上着だけ身につけ、あとは裸足のままリードオルガンを演奏する姿の写真です。
この写真は、フジテレビの「美の巨人」でも紹介され、その時のコメントが、ゴーギャンがミュシャと共同生活をしていた時、ミュシャが撮影したとのことでした。ゴーギャンとゴッホの共同生活は、
既にひろく知られていますが、ミュシャと共同生活をしていたことは殆どそれまで語られたことはなかったため、その意外性に皆さん驚いています。
お客様より、ゴーギャンがタヒチに行く前なの? と質問され、写真は1895年頃の撮影となっていますが、その辺の説明までないため、調べてみると、1891年と1895年の2度タヒチに渡っています。

1893年にタヒチからパリに戻った時、叔父さんの財産でアパートを買っていますが、同棲していた女性にも逃げられたり、私生活はあまり落ち着いたものではなかった感じがします。
アパートがあるのに何故ミュシャと共同生活?など愚問もわきますが、2度目のタヒチに行く前に撮影されたことだけは、わかってきました。
歴史に残る作家とは、このようなことまで研究の対象になるのでしょう。

2010年4月22日木曜日

朝日新聞のマリオン欄に紹介されました。

昨日(21日)の朝日新聞の夕刊に、ミュシャ展が紹介されたため、今日は朝から雨、午後は風まで
加わって冬に逆戻りの天気にもかかわらず、多くの方がミュシャの写真を見に来てくださっています。皆さん、ミュシャの写真からいろいろ想像を深めている様子です。カメラマンの方は、その
味わい深い紙焼きの効果とふるい写真技術の確かさを、ある方は、写真のディテールを見ながら、
その時代の雰囲気を想像したりしながら楽しんでくださっています。

2010年4月20日火曜日

ミュシャのポスターとの出会い

人生で数限りなくある出会いのなかで、いつまでも続くご縁を実感しているのが、ミュシャの作品。
1976年に画廊を開設する前から、非常に関心のあったアイテムがポスターとポストカード。
60年代半ばをパリで過ごしていた時は、余裕の無い学生だったため、ポスターやポストカードの
類に目を奪われていたのか?いや日本にはないセンスのよい内容に惹かれていたほうが強い。
日本に戻ってからも、なにか日本にない良いものを紹介する方法を模索しながら、具体策もないままに、ヨーロッパのポストカードやポスターの制作会社をいろいろ調べ、資料だけ取り寄せていた
時、ある方からパルコを紹介され、丁度パルコでポスターを扱うショップがオープンするということでパルコのポスターハウスにヨーロッパのポスターを納品することになった。60年代はヨーロッパでも、アールヌーボーの波が復活した頃で、ミュシャ、シェレー、スタンラン、ロートレックのポスターの複製ポスターに感心していた時でもあった。
70年代の日本では、ポスターの評価は殆どなく、しかもポスターを売るという発想が一般になかったため、ポスターを千円で売るといったら驚かれた。これらポスターハウスに納品したポスターが、予想以上に売れるようになったのは、新しい波に敏感な若者の支援があったことと思われる。
ギャラリーをオープンしてから、久しぶりにパリに戻り、リューボナパルトを歩いていて、ふと
立ち寄ったギャラリー(このギャラリーはフォロンのシルクスクリーンのポスターを発売したことでもしられていたが、現在はクローズされている)で見せていただいたのが、ミュシャのオリジナルポスター「ゾディアック12宮」だった。
それまで、複製を扱っていたのにオリジナルの作品をみるのは初めてだった。オリジナル作品が
買えるなど考えたこともなかった。
オフセットの複製と違い、品格の漂うポスターは、大理石の石に刷るリトグラフの味わいある感触が
実に美しかった。実際のオリジナル作品を一度見てしまうと、オフセットの複製から、オリジナルの
ポスターを紹介する方向にどんどん移っていくことになった。
もちろん、この記念すべきミュシャのポスターは日本に持ち帰りました。

2010年4月16日金曜日

■ 新聞に載りました。^^

また冬に逆戻りの今日。寒すぎです。そんな中、今開催中のミュシャ写真展が読売新聞に掲載されました^^連日、新聞出てましたね?と来廊して頂くお客様が増えてきています。  
詳しくは↓
http://www.g-vivant.com/Page/USP0014

近々、別の新聞紙にも紹介される予定です。

個展もひと段落して、落ち着く間もなくヴィヴァンのWebをつくり込む&DM、資料つくりの毎日ですが、これが多くの人にヴィヴァンを知ってもらう架け橋と思って大変ながら楽しんでパソコンに張り付くタったちゃんです^^

タっちゃん

2010年4月8日木曜日

■ 閑話休題:タッチャンの個展

今日は、ちょっと横道にそれて、デザイナーでもありアーチストでもあるタッチャンの個展の案内を
します。
ヴィヴァンのホームページで独自のオンラインショップをまもなくたちあげるため、その準備にかれこれ3週間ほどタッチャンは日夜準備に余念がありません。しかも、4月1日から白金台の美容院で個展がはじまり、さらに9日から中野でグループ展がはじまるため、その準備もあり寝る間をおしんでの制作がつづいてます。
今日はミュシャのかわりに「閑話休題」ということでタッチャンの個展のことを書くというと、「閑話休題」ってなんですか。と質問された。
毎日記号だらけの用紙とにらめこしながらパソコンに向かい、わたしからすれば宇宙人の記号語を
みている気分。どうしてあんな文字が理解できるか不思議なのに、閑話休題とは?とは?
タッチャンの展覧会案内:立川陽介展:Panorama and Relativity
                                 会期:4月1日ー29日 10;00-19;30 (月・木 9:30-19:00)
                休み:毎週火曜日・第3月曜日
            会場:Prospect 
            住所:港区白金台4-9-18バルビゾン32 3F
            TEL:03-3445-1550
            注:期間中美容院は、営業していますが作品をみることは可能です。
              あらかじめご連絡のうえご来場願います。スペースの都合上、
              3人以上のご来場はお控え下さいます様お願いいたします。
    *4月13日 7時半よりオープニングパーティーをいたします。この時は、人数の制限はございま
             せんので、お気軽にご参加ください。 当日、友人のジャズバンドの演奏も
             あります。          
         

2010年4月7日水曜日

■ 外国人作家の名前

海外作家の名前を紹介する時、ファミリーネームの読み方がわからなくて悩むことが多い。
特に、ヨーロッパ生まれの作家が、アメリカで活躍した時。または、フランス以外の作家がパリで活躍した場合など。。。同じ作家なのに国によって発音がことなる。一体どこの国の発音を正式名に
したらよいかなど、頭の痛いことが美術界では多々ある。
例えば、ミュシャの名前も、フランスを中心に活躍していたので、日本では「ミュシャ」が一般的に
通用している。実際は、チェコスロヴァキア生まれで、晩年は故国に帰った。チェコスロヴァキアでは、「ムハ」と発音されているようだ。フランス以外では、アメリカに滞在したこともあり、アメリカでは
「ムカ」と呼ばれている。きっとミュシャ本人は、こんな事態になるとは思っていなかっただろうから、
どの国の発音を正式名と決めたことはなかったと思われる。

2010年4月6日火曜日

■ ミュシャと挿画本

昨日、一生懸命同じタイトルでブログを書いて完成とおもって、どこかをクリックしたとたん全部
消えてしまった。もう7時すぎで、頼みのタッチャンはホームページ作成でパソコン画面に張り付いているため、あきらめてかえってしまった。
事務所にある5台のパソコンで一番の古顔が、私がつかっているもの。何かがあるたびに、
もう寿命ですよとみんな素っ気ない。毎日、今日一日無事でありますようにと願っている。

ミュシャは、パリにでて苦学していた頃から、生活のためにいろいろな挿画本を手掛けた。
1894年から1929年の間に、木版、リトグラフなどで9冊の挿画本を手掛けた。その中でも
とくに有名な作品に、1897年制作の「エルゼ:トリポリの姫君」がある。
今回は、その挿画本も展示している。225部限定の内、35部は特別の和紙に刷ってあり、
180部は普通のヴェラン紙に刷ってある。この本は、35部のうちの32番。しかも、コレクター用に
特別の皮装丁をしたもので、3方金も実にフレッシュに残っており、中のカラーも鮮やかに完璧な
状態のものである。最近では、この普通版を解体して、1点づつ額装して販売しているが。
このような完璧な姿を末永く受け継いでくださる方はいないものだろうか。

■ ミュシャ写真展-アールヌーボー

久々に投稿します^^

最近マダムのパソコンの調子が非常に悪くブログ更新難航中です。
マダムの機嫌も悪くなります@_@

マダムにブログレクチャーをするのも僕の仕事ですが・・・すいません、他の事で手が回りません・・・

わたくし事ですが、個展の準備も終わり(ここでも宣伝したいのですがグッとこらえ・・・)一段落と行きたいのですがヴィヴァンホームページの作業が残っており今日も帰りが12時頃でした。
帰りは12時なのですが、ヴィヴァンを出たのは10時・・・・帰宅するだけに2時間は掛かりません。
・・・どこに行ってたかというと・・・・銭湯です。^^!帰りが遅くなる日は銀座でひと風呂して帰るのが僕の日課です^^家に帰るとお風呂はありませんから!!^^;;


予断が長くなりましたが、今ヴィヴァンで開催中のアールヌーボーの巨匠ミュシャ。とてもいい感じです。

アールヌーボーとは19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで起こったムーブメントですが、わたくし、タっちゃんはこのアールヌーボの作品が大好きです。

ちなみにマダムはアールデコ派ですよね?


僕がベルリンにいたころ週に一度タダになる日を見計らっては何度となくベルリン市内にあるアールヌーボ美術館に一人足を運んでは「たまらんなぁ~」っと呟いていたのでした。

あのなんともいえない。。ともするとヤリすぎな曲線美。。
ガラスなどの工芸で特に名を知られているアールヌーボですが、僕は家具や建築のその美意識に惹かれます。

今日はその作品を紹介して寝ますー

タっちゃん
エミール ガレ:アフリカ


                        ルイ・マジョレル:蘭

2010年4月3日土曜日

■ ミュシャ展の準備

来週からミュシャ展がはじまるので、今日は額装と展示に追われています。
時間があれば、国際フォーラムで開催中の東京アートフェアーにもいきたくて、時計とにらめっこ。
やはり、今日は準備で終わりそう。
ミュシャは、ポスターや挿画本を数多く制作しているが、そのための下絵がわりに、モデルを
使っている様子がこの古い写真から見える。その写真の中に、「Documents Decoratives」
のための習作用モデルというタイトルの写真がある。 Documents Decoratives(装飾資料集)
という本は、本としてはかなり大きく、72点のデザイン画が入っていた。花、壁紙、壁画、ステンドグラス等のための習作でもあり、ミュシャのデザイナーとしてのセンスも伺える内容だ。今回は、残念ながらこの本の表紙のみの展示となる。これらの、本は、中の作品が一点ずつ額装され販売されてしまうため、完本の姿でみることは少ない。
たまたま、今回展示の写真がこの装飾画集と関連しているため、展示することにした。

マダム